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Gmailで独自ドメインを無料で使う:Cloudflareで転送
Google Workspaceの料金を払わなくても、Gmailで独自ドメインを無料で使えます。ドメインのDNSをCloudflareに移し、Cloudflare Email Routing(メールルーティング)をオンにすると、選んだアドレス宛てのメール、またはキャッチオールのルールでドメインのすべてのアドレス宛てのメールが、無料でGmailの受信トレイに転送されます。ただし、ドメイン自体には費用がかかります。Cloudflareのように原価で販売するドメイン登録サービス(レジストラ)なら、.comで年間約10〜11ドル(2026年9月時点)で、ほかのサービスではそれより高いことがよくあります。一方、無料のGmailから独自ドメインのアドレスで送信する方法は終わろうとしています。Googleは2027年1月に、他社のアドレスから送信する機能(英語版のGmailでは「Send as」)を廃止します。
以下のメニューの場所と数値は、2026年9月25日にGoogleとCloudflareのドキュメントで確認したものです。この方法でサイトごとに別のアドレスを使うなら、CatchNoneがそのGmailの受信トレイをiPhone、iPad、Macで読み込み、各メッセージがどのアドレスに届いたかを表示します。
Gmailで独自ドメインを使う手順のまとめ
- ドメインのDNSをCloudflareに移します。
- Cloudflareで「Compute」(コンピューティング)>「Email Service」(メールサービス)>「Email Routing」に進み、「Onboard Domain」(ドメインを追加)を選択します。
- 「Destination Addresses」(転送先アドレス)でGmailのアドレスを追加し、Cloudflareから届くメールで「Verify email address」(メールアドレスを確認)を選択します。
- 「Routing Rules」(ルーティングルール)で、アドレスごとにルールを追加するか「Catch-all rule」(キャッチオールルール)をオンにし、「Send to an email」(メールアドレスに送信)とGmailのアドレスを指定します。
- 別のアカウントからテストメールを送り、Gmailを確認します。「迷惑メール」も確認してください。
- 独自ドメインのアドレスで送信するには、使えるうちはGmailの別のアドレスから送信する機能を使い、その後はリレー、Workspace、またはメールホスティングサービスを使います。
Gmailで独自ドメインを使うとき、無料になるもの
| 項目 | 費用(2026年9月時点) | 備考 |
|---|---|---|
| ドメイン | 原価で販売するレジストラなら、.comで年間約10〜11ドル |
Cloudflare Registrarは、レジストリとICANNの手数料を超える金額を請求しません。Verisignの.comの卸売価格は、2026年11月1日に10.26ドルから10.97ドルに上がります(Domain Name Wire)。 |
| CloudflareのDNSとEmail Routing | 無料 | Workers Freeプランでは、受信メールは「Unlimited」(無制限)です(料金)。ドメインのDNSはCloudflareで運用する必要があります。 |
| Gmail | 無料 | 最大15GBで、Google ドライブ、Google フォトと共有します。 |
| Gmailから独自ドメインのアドレスで送信 | 2027年1月までは、Gmailの別のアドレスから送信する機能で無料。ただし、Gmailが新しいアドレスをまだ受け付ける場合に限る | 独自ドメインのDMARCに失敗することがあります。その後は、Workspace、リレー、または別のメールホスティングサービスを使います(後述の「Gmailで独自ドメインのアドレスから送信する」を参照)。 |
古いガイドの方法が使えなくなった理由
多くのガイドでは、Gmailの「Check mail from other accounts」(他のアカウントのメールを確認)機能(POP)で、ドメインのメールをGmailに取り込んでいます。Googleはこの機能を廃止する予定で、「2026年第1四半期以降、この機能は新しいユーザーをサポートしなくなります。既存のユーザーは2027年1月まで引き続きこの機能を使用できます」としています。
通常の転送は引き続き使えます。変更に関するGoogleのよくある質問でも、ほかのプロバイダーから「Gmailアドレスにメッセージを自動転送」できることが確認されており、Cloudflare Email Routingが行うのはまさにこの転送です。
通常のGmailアカウントで、キャッチオールアドレスやワイルドカードアドレスは使えますか?
使えません。個人の@gmail.comアカウントには、キャッチオールアドレス(ワイルドカードアドレスとも呼ばれます)がありません。使えるのはプラスアドレスとドットを入れたアドレスだけです。janedoe+school@gmail.comやjane.doe@gmail.com宛てのメールはjanedoe@gmail.comに届きますが、タグやドットを取り除けば、誰でも本当のアドレスがわかります。@の前にどんな名前を入れても届く本当のキャッチオールアドレスには、自分が所有するドメインと、Gmailの手前ですべてのアドレス宛てのメールを受け付けるサービスが必要です。以下の手順では、これをCloudflareで設定します。
ステップ1:ドメインのDNSをCloudflareに移す
Email Routingは、CloudflareのDNSを使っているドメインでしか使えません。Cloudflare Registrarで購入したドメインはすでにCloudflareのDNSを使っているので、ステップ2に進んでください。それ以外のドメインは、Cloudflareのフルセットアップのガイドに従い、Cloudflareのダッシュボードで次のように設定します(2026年9月時点)。
- 「Domains」(ドメイン)に進み、「Onboard a domain」(ドメインを追加)を選択します。
example.comなどのドメインを入力して「Continue」(続行)を選択し、Freeプランを選びます。- Cloudflareが見つけたDNSレコードを確認します。クイックスキャンでは見落とすことがあるため、現在のDNSプロバイダーのレコードと比べてください。特に、ウェブサイト用のレコードに注意します。
- レジストラでDNSSECがオンになっている場合は、ネームサーバーを変更する前にオフにします。あとでCloudflare経由でもう一度オンにできます。
- レジストラで、ネームサーバーを、Cloudflareから割り当てられた2つに置き換えます。正確にコピーしてください。
- 変更が反映されるまで、最大24時間待ちます。
注意点が1つあります。Email RoutingにはCloudflareのMXレコードが必要で、Cloudflareは「外部のメールサーバーではEmail Routingを使用できない」としています。ドメインのメールをすでに別のホストで受信している場合は、ルーティングがそのホストのMXレコードを置き換えるため、新しいメールはそれらのメールボックスに届かなくなります。
DNSを今の場所で管理したい場合は、レジストラのメール転送や、ImprovMXなどの転送サービスでも、同じようにメールをGmailに転送できます。これらについては、各サービスでのキャッチオールの設定方法で説明しています。
ステップ2:Email Routingをオンにして、Gmailのアドレスを確認する
Cloudflareの設定手順は次のとおりです(2026年9月時点)。
- ダッシュボードで「Compute」(コンピューティング)>「Email Service」(メールサービス)>「Email Routing」に進みます。
- 「Onboard Domain」(ドメインを追加)を選択してドメインを選び、Cloudflareが追加するMX、SPF、DKIMのレコードを確認して、「Done」(完了)を選択します。
- 「Destination Addresses」(転送先アドレス)に進み、Gmailのアドレスを入力します。
- CloudflareからGmailに届くメールを開き、「Verify email address」(メールアドレスを確認)を選択します。
アドレスを確認するまで、そのアドレスを転送先とするルールはすべて無効のままです。CloudflareのDNSでは、レコードは通常5〜15分で有効になりますが、反映に最大24時間かかることもあります。
Cloudflareは、自社のメールサーバーのMXレコード、SPFレコードv=spf1 include:_spf.mx.cloudflare.net ~all、cf2024-1._domainkeyのDKIMキーを追加します。1つのドメインに置けるSPFレコードは1つだけなので、すでにある場合は1つにまとめ、SPFのDNSルックアップの上限である10回を超えないようにしてください(ドメインの設定)。MXレコードは、ほかのガイドからホスト名をコピーするのではなく、ダッシュボードに追加させてください。
ステップ3:アドレス、キャッチオール、Dropルールを作成する
どれも「Compute」>「Email Service」>「Email Routing」で設定します。ドメインを選択し、「Routing Rules」(ルーティングルール)タブを開いてください(Cloudflareのルールのガイド)。
アドレスを1つずつ作成する
- 「Create routing rule」(ルーティングルールを作成)を選択します。
- 「Email pattern」(メールのパターン)に、
shopのように@の前の部分を入力し、ドメインを選びます。 - 「Action」(アクション)を「Send to an email」(メールアドレスに送信)にし、「Destination」(転送先)でGmailのアドレスを選んで保存します。
同じパターンのルールを2つ作成しないでください。メールを処理するのは、リストの最初のルールだけです。
キャッチオールルール
- 「Routing Rules」で「Catch-all rule」(キャッチオールルール)を有効にし、「Active」(有効)と表示されるようにします。
- 「Action」を「Send to an email」にし、Gmailのアドレスを選びます。
- 「Save」(保存)を選択します。
これで、airline@example.comのようにその場で考えたアドレスや、入力ミスのアドレスも含めて、ドメインのすべてのアドレス宛てのメールがGmailに届きます。メリットとデメリットについては、キャッチオールアドレスとはを参照してください。
Dropルールで特定のアドレスを止める
あるアドレスに迷惑メールが届くようになったら、そのアドレスだけを対象にしたルーティングルールを作成し、「Action」を「Drop」(破棄)にします。Cloudflareによると、Dropは「ルールに一致するメールを転送せずに削除」します。個別のルールがキャッチオールより優先されるとはドキュメントに明記されていないため、試して確かめてください。別のアカウントからそのアドレスにメールを送り、Email RoutingのActivity log(アクティビティログ)に「Dropped」(破棄済み)と表示されることを確認します。
ルールを削除せずに一時的に止めるには、スイッチを「Disabled」(無効)にします。ただし、キャッチオールがオンのままだと、そのアドレス宛てのメールがキャッチオール経由で届くことがあるため、止めるにはDropを使ってください。
プラスアドレスとドット
キャッチオールがオンなら、shop+news@example.comはどちらにしてもGmailに届きます。このアドレスにも、Dropルールを含めてshop@example.comのルールを適用したい場合は、「Email Routing」>「Settings」(設定)でsubaddressing(サブアドレス)をオンにします。サブアドレスがオフのままだと、shop@をDropしてもshop+news@は止まりません。Gmailと違い、Cloudflareはドットを通常の文字として扱うため、j.smithとjsmithは別のアドレスです。@の前の部分には、ASCII以外の文字は使えません。
テストする
- 確認済みのGmailのアドレスではなく、別のアカウントから、
shop@example.comなどルーティングを設定したアドレスにメールを送ります。Cloudflareによると、届け先と同じアカウントから送られたように見えるメッセージを破棄するプロバイダーもあります。 - Gmailの受信トレイと「迷惑メール」を確認します。
- 見当たらない場合は、Activity logを開き、「Forwarded」(転送済み)、「Dropped」(破棄済み)、「Rejected」(拒否)、「Delivery failed」(配信失敗)のどれが表示されているかを確認します。
Gmailで独自ドメインのアドレスから送信する:2027年1月の前と後
Email Routingは受信専用です。Cloudflareは「Cloudflareのドメインからの送信や返信には対応していない」としているため、Gmailから返信すると、@gmail.comのアドレスから送信されます。
始める前に:Googleによると、2027年1月以降は「Gmailでサードパーティのメールアカウントからメールを送信できなくなります」。「Send as」に頼っている企業に対しては、デスクトップのメールクライアントか「独自ドメイン向けのGoogle Workspace」を勧めています。Cloudflareでルーティングしているドメインでは、この方法が使えなくなる前提で計画してください。また、Googleはそれより前に新規の設定を制限するとしているため、設定画面ですでに新しいアドレスを追加できない場合があります。
2027年1月まで:「他のメール アドレスを追加」で送信する
Googleの別のアドレスから送信する手順は次のとおりです。パソコンのGmailで操作します。
- 「Settings」(設定)>「すべての設定を表示」>「アカウントとインポート」を開きます(「Accounts」(アカウント)と表示される場合もあります)。
- 「名前:」の欄(英語版では「Send mail as」)で、「他のメール アドレスを追加」をクリックします。
- 名前と
you@example.comを入力し、「Next Step」(次のステップ)をクリックします。 - SMTPの情報を入力します。GoogleのSMTPの設定は、
smtp.gmail.comで、ポート587とTLS、またはポート465とSSLです。ユーザー名にはGmailのアドレス全体を、パスワードにはGmailの「アプリ パスワード」を入力し、「Add Account」(アカウントを追加)をクリックします。 - Gmailから
you@example.comに確認用のリンクが送られ、ルーティングによってGmailに届きます。そのメールのリンクをクリックします。見当たらない場合は、「迷惑メール」でsend-as-noreply@google.comからのメールを探してください。
Googleのヘルプによると、「Edit info」(情報を編集)>「Specify a different “reply to” address」(別の返信先アドレスを指定)を設定しない限り、返信は初期設定でGmailのアドレスに届きます。
DMARCに関する注意:この方法で送ったメールは、独自ドメインではなくGmailとして認証されるため、独自ドメインのDMARCに失敗することがあります。現在のDMARCの標準であるRFC 9989では、Fromアドレスと一致(アライメント)するドメインでSPFまたはDKIMが成功した場合にのみ、メッセージはDMARCに合格します。ドメインで
p=quarantineやp=rejectを公開している場合、受信側でメールが迷惑メールに振り分けられたり、拒否されたりすることがあります。この方法で送信している間は、
p=noneのままにして集約レポートを収集する(RFC 9989ではMonitoring Mode(モニタリングモード)と呼びます)か、独自ドメインのDKIM署名を付けるリレーに切り替えてください。また、Gmailの受信者には、名前の横に「via」と表示されることがあります。「via」の表示に関するGoogleのヘルプによると、解決策は「ドメインに関連付けられた」DKIM署名です。
現在のポリシーを確認するには、Cloudflareの「DNS」>「Records」(レコード)で、_dmarcという名前のTXTレコードを探します。Cloudflareの無料のDMARC Management(「Email」(メール)>「DMARC Management」)で、レポートを収集できます。メッセージを確認するには、別のアカウントに送ってGmailで開き、「More」(その他)>「メッセージのソースを表示」を選んで、SPF、DKIM、DMARCの行を読みます。
独自ドメインで署名するリレー経由で送信する
独自ドメインのDKIM署名を付けるリレーを使えば、DMARCに合格します。また、Gmailの別のアドレスから送信する機能が終わったあとも、メールクライアントから使えます。2026年9月時点の手順は次のとおりです。
- SMTP2GOなどのリレーに登録します。登録時にGmailのアドレスは受け付けられないため、ルーティングでGmailに届く
you@example.comを使います。 - リレーにドメインを追加し、表示されるDNSレコードを、Cloudflareの「DNS」>「Records」にコピーします。CNAMEはすべて「DNS only」(DNSのみ)にし、SPFのincludeは1つの
v=spf1レコードにまとめます。 - 2027年1月までは、「他のメール アドレスを追加」の手順4で、
smtp.gmail.comの代わりにリレーのSMTPサーバー、ポート、ユーザー名、パスワードを入力します。 - その後は、デスクトップのメールクライアントでGmailをIMAPで読み、
you@example.comの送信サーバーにリレーを指定します。Thunderbirdでは、☰>「Account Settings」(アカウント設定)>Gmailのアカウント>「Manage Identities…」(差出人情報を管理…)>「Add」(追加)です(Mozillaのガイド)。 - 別のアカウントにテストメールを送り、「メッセージのソースを表示」で、独自ドメインのDKIMとDMARCが合格していることを確認します。
2027年1月以降の選択肢
| 選択肢 | 費用(2026年9月時点) | トレードオフ |
|---|---|---|
| Google Workspace | ユーザー1人あたり月額7ドルから(下記参照) | 独自ドメインで使える本物のGmailのメールボックスです。WorkspaceのMXレコードが、Email Routingに置き換わります。 |
| GmailをIMAPで読み、SMTPリレー経由で送信するデスクトップのメールクライアント | 無料枠のあるリレーもあります。SMTP2GOの無料枠は、月1,000通、1日200通まで | Gmailのウェブサイトではなく、メールクライアントから送信します。独自ドメインのDKIM署名を付けるリレーなら、DMARCに合格します。 |
| Cloudflare Email Sending(ベータ版)をリレーとして使う | Workers Paid、月額5ドルから。3,000通を含み、超過分は1,000通あたり0.35ドル | Cloudflareは「トランザクションメールのみを対象としている」としています。SMTPはsmtp.mx.cloudflare.net、ポート465で、パスワードはCloudflareのAPIトークンです。メッセージは添付ファイルを含めて5MiBまでです。独自のDMARCレコードを追加するため、ポリシーを確認してください。 |
| 独自ドメインに対応したメールホスティングサービス | 無料から。Zoho MailのForever Freeプランは、提供されている地域では1ドメイン、最大5ユーザーまで使えますが、IMAPとPOPは使えません。iCloud+とFastmailは有料です | 送受信を1か所で行えますが、MXレコードはそのサービスに移ります。独自ドメイン向けのメールサービスを参照してください。 |
Cloudflare Email Routingでメールが届かない、迷惑メールに入るときの対処法
メールが届かない
まずEmail RoutingのActivity logを確認します。過去最大30日間について、各メッセージが「Forwarded」「Dropped」「Rejected」「Delivery failed」などのどれになったかが、SPF、DKIM、DMARCの結果とともに表示されます。ログで原因がわからない場合は、次の順に確認してください。
- 転送先が確認されていない。そのアドレスへのルールは無効のままです。
- 同じGmailアカウントからテストした。別のアカウントからテストしてください。
- Cloudflareが拒否した。Cloudflareのpostmasterページによると、送信者のDMARCポリシーに失敗したメール、SPFとDKIMのどちらにも合格しなかったメール、ブロックリストに載っている送信者からのメールは拒否されます(
554エラー)。これを直せるのは送信者だけです。 - 25MiBを超えている。Cloudflareは、それより大きいメールを拒否します。
- DNSの設定が間違っている。SPFレコードが2つある、または以前のホストのMXレコードが残っていると、ルーティングが動作しません。Cloudflareのトラブルシューティングガイドでは、どれを残せばよいかわからない場合、
v=spf1のレコードをすべて削除して、ドメインを追加し直すことを勧めています。
Email Routingは配信不能通知(バウンスメール)を転送しないため、送信者に失敗が伝わるとは限りません。
Gmailの「迷惑メール」に入る
Cloudflareはエンベロープの送信者を書き換えてGmailでSPFに合格するようにし、DKIM署名を追加し、ARCにも対応しています。それでもGmailは独自のチェックを行うため、正当なメールを迷惑メールに分類することがあります。誤って迷惑メールと判定されたメールについて、Googleが案内している対処法は、「Not spam」(迷惑メールではない)、送信者をGoogle コンタクトに追加する、フィルターを作成する、のいずれかです。ルーティングしたすべてのアドレスを対象にするには、パソコンのGmailで次のように操作します。
- 検索バーで「Show search options」(検索オプションを表示)をクリックします。
- 「To」(宛先)に
@example.comのようにドメインを入力し、「Search」(検索)をクリックして、ルーティングしたメールが表示されることを確認します。 - 「Create filter」(フィルタを作成)をクリックし、「Never send it to Spam」(迷惑メールにしない)にチェックを入れて、もう一度「Create filter」をクリックします。
Google自身の例は送信者でフィルターするものなので、このドメイン全体のフィルターは試して確かめてください。通常は機能しますが、Bccで届いたメールなど、アドレスが宛先に書かれていないメールは対象から漏れることがあります。また、Googleの転送に関するアドバイスでは、転送されたメッセージが迷惑メールと判定されると、その後のメッセージも迷惑メールと判定されやすくなると警告しています。迷惑メールしか届かないアドレスにDropルールを追加すべき理由が、ここにもあります。
無料の設定の制限
2026年9月時点で、Cloudflareの制限のページとGoogleのヘルプに記載されている制限は次のとおりです。
| 制限 | 値 |
|---|---|
| 1ドメインあたりのルーティングルール | 200個(1つのキャッチオールルールで、すべてのアドレスをカバー) |
| Cloudflareアカウントあたりの転送先アドレス | 200個。ドメイン間で共有 |
| 1ルールあたりの転送先 | 1つ(Workerなら複数に転送可能) |
| 受信メッセージのサイズ | 25MiB。それより大きいメッセージは拒否 |
| 1ゾーンあたりのドメインとサブドメイン | ドメイン自体を含めて30個 |
| Gmailからの送信 | 1通で500人を超える宛先、または1日500通を超えると、上限に達することがあります |
| 「他のメール アドレスを追加」で使えるアドレス | 最大99個(2027年1月まで) |
お金以外のコストもあります。ドメインのDNSはすべてCloudflareが運用し、メールはGoogleが保存してフィルターにかける前に、Cloudflareを経由します。
Google Workspaceに料金を払う価値があるとき
Gmailの別のアドレスから送信する機能が終わったあとも、Gmail自体から独自ドメインのアドレスで送信したい場合、独自ドメインでGmailにサインインしたい場合、複数の人にメールボックスを用意したい場合は、Workspaceに料金を払う価値があります。2026年9月時点で、Business Starterは年間プランでユーザー1人あたり月額7ドル、フレキシブルプランでは8.40ドルです。14日間の試用期間があり、ユーザー1人あたり30GBのプールされたストレージ、ユーザー1人あたり最大30個のエイリアス、デフォルトのルーティングによるキャッチオールが使えます。受信だけできればよく、@gmail.comのアドレスから返信しても構わないなら、無料の設定で十分です。
キャッチオールのアドレスごとにメールを読む
メールはすべて、1つのGmailの受信トレイに届きます。1つのアドレス宛てのメールを見るには、to:shop@example.comで検索するか、そのアドレスを条件に「Apply the label」(ラベルを付ける)を指定したフィルターを作成します。GmailをIMAPで読むアプリには、「Sign in with Google」(Googleでログイン)か「アプリ パスワード」が必要です。作成方法と、その項目が表示されない理由は、Gmailのアプリ パスワードとIMAP設定のガイドで説明しています。
CatchNoneで、ルーティングしたメールをアドレスごとに読む
CatchNoneは、キャッチオール設定のドメインのアドレスごとに、それぞれの置き場所を用意します。ルーティングで届いたGmailの受信トレイをデバイスから直接、読み取り専用で読み込み、各メッセージを届いたアドレスの下に表示するので、漏れたアドレスや売られたアドレスがわかります。作成していないアドレス宛てのメールはグレーのバッジ付きで表示され、あとでそのアドレスのメールエイリアスを作成すると、名前が付きます。無料プランでは自分のドメインでエイリアスを10個まで使え、Lite・Premiumでは、自分のドメインのエイリアスを無制限に作成できます。CatchNoneはiPhone、iPad、Macで利用できます。
CatchNoneには「Sign in with Google」がないため、「アドバンスト」の設定(「自分のドメインを使う」)で、Gmailの「アプリ パスワード」を使い、IMAP(imap.gmail.com、ポート993、TLS)で手動で接続します。アプリは読み込むだけですが、アプリ パスワード自体はGmailへのフルアクセスを与えます。Googleは、すべてのアカウントでアプリ パスワードを提供しているわけではなく、Googleアカウントのパスワードを変更するとアプリ パスワードを取り消します。アプリ パスワードがない場合は、アプリ用のパスワードを発行できるiCloudメールかFastmailのアドレスにキャッチオールをルーティングするか、独自ドメインでiCloud+を使う方法のように、ドメインのメールをそこに移してください。
CatchNoneは受信専用として設計されているので、返信はこれまでどおりGmailから行います。読み込むのは受信トレイだけなので、Gmailが「迷惑メール」に振り分けたメールや、フィルターでアーカイブされたメールは表示されません(上で作成した「Never send it to Spam」のフィルターが役立ちます)。アプリを開いたときや更新したときの各チェックでは、過去30日間の受信トレイの最新100通を確認します。また、読み込むのは、To、Cc、Bccに自分のドメインのアドレスが含まれるメッセージだけです。エイリアスを「未使用にする」のは整理用のラベルにすぎないため、アドレスを止めるにはCloudflareのDropルールを使ってください。
ドメイン、DNS、ルーティングの設定を省きたいなら、Premiumでは会員登録ごとに専用の@catchnone.comアドレスを使え、そのメールがGmailの受信トレイに届くことはありません。オフにすると、送信者に返送されます。
よくある質問
Cloudflare Email Routingとは?Googleのサービスですか?
Googleではなく、Cloudflareの無料の転送サービスです。CloudflareのMXレコードによって、Email Routingがドメインのメールサーバーになります。各メッセージを受け付け、SPF、DKIM、DMARCをチェックし、エンベロープの送信者を書き換えて、確認済みの転送先(Gmailやそのほかのメールボックス)にメッセージを渡します。
Cloudflare Email Routingは安全で、信頼できますか?
メールを、CloudflareとGoogleの両方に預けることになります。より大きなリスクは管理の面です。Cloudflareのアカウントに侵入した人は、ドメインのすべてのアドレス宛てのメールを別の場所に転送でき、ドメインが失効したあとに購入した人は、パスワードの再設定メールを含めて、そのメールを受け取れます。Cloudflareで二段階認証をオンにし、ドメインを自動更新にしておいてください。メール用のドメインが失効するとどうなるかも参照してください。信頼性の限界はドキュメントに記載されています。厳格なDMARCポリシーによって転送メールが失敗することがあり、25MiBを超えるメールは拒否され、送信者に失敗が伝わるとは限りません。届かなかったメールは、Activity logで確認してください。
独自ドメインでGmailにサインインできますか?
無料のGmailではできません。サインインには@gmail.comのアドレスを使い、ドメインはそこへ転送するだけです。you@example.comでサインインするGmailの受信トレイには、Google Workspaceが必要です。YouTubeやGoogle ドライブなどのサービス用に、Gmailのアドレスの代わりに自分のアドレスを使う無料のGoogleアカウントを作成することもできますが、Gmailの受信トレイはありません。
Email Routingはサブドメインでも使えますか?
使えます。「Email Routing」でメインのドメインを選択し、「Settings」(設定)を開いて、「Subdomains」(サブドメイン)にサブドメインを入力します。Cloudflareがレコードを追加するので、同じ方法でルールを作成します。
オフにする、または別のプロバイダーに移行するには?
「Email Routing」>「Settings」にある「Disable Email Routing」(Email Routingを無効化)を選ぶと、追加されたMX、SPF、DKIMのレコードが削除されます。途切れずに移行するには、まず同じ画面でそれらのレコードを「Unlock」(ロック解除)し、新しいプロバイダーのレコードを追加して、新しい設定が動作してからルーティングを無効にします。